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mixed
Concrete
生コンの製品規格であるJIS A 5308(レディミクストコンクリート)は社会の要求をふまえ、改正毎に変遷を遂げてきた日本の製品規格。コンクリートは社会資本の構築に必要不可欠な材料であり、その供給の一端を担う生コン業界の一員として安心と安全をお届けします。
生コンクリート(以下生コンという。)とは,セメント・水・砂(細骨材)・砂利(粗骨材)等を配合して工場で練り混ぜ,工事現場に配達されるまだ固まっていないコンクリートの通称です。正式には「レディーミクストコンクリート」といい,工事現場の荷卸し地点における品質を指定して購入することができるフレッシュコンクリートです。生コンのJISは,他の材料や製品の規格とは異なり,種類や品質基準,検査方法にとどまらず,原材料の貯蔵,製造,運搬の全般にわたり,方法や手順が細かく規定されています。
特徴
大成建設とタチノ南帯広工場は、2016年8月1日付で高流動コンクリートの国土交通大臣認定を共同取得した。帯広厚生病院移転新築整備工事の免震装置直下基礎部で打設。建築現場で大臣認定の高流動コンクリートを打設するのは道東地区初であった。
全体のコンクリート打設量は3万7000立方メートル。このうち、免震装置直下基礎部のベースプレート下部への充填性の確保とCFT構造柱で作業性を高めるため高流動性コンクリートの採用を決めた。使用量はCFT柱を中心に約2000立方メートルの打設実績であった。
建造物の高い耐震基準を満足するために、CFT(鋼管柱の内部にコンクリートを柱として使用)と免震装置の基礎に使用するうえで、充填性を確保するためにブリーディング量の規定値を満足する必要があった。
複雑な部位や過密な配筋である免震基礎においては、バイブレーター等の締固めが不可能で、密実な充填が求められる部位について、経過時間による品質特性の変化が小さいコンクリートであることが求められた。
増粘剤一液タイプの高性能AE減水剤マスターグレニウム6500(BASF社製)を使用したコンクリートとし、セメント量を増加することなく流動性と材料分離を両立可能とした。
材料・調合上の課題をクリアするコンクリートを検証し、使用配合を決定。
高流動コンクリートを含めて相当量の生コンを必要とする現場で、均質な性能の製品を安定して提供することが出来た。
高い技術水準の大規模建築に携われたことは大きな誇りで、自信と自負につながった。より一層の品質管理と技術の向上を進めていきたい。
一般社団法人新都市ハウジング協会
2019年度 CFT構造賞 受賞
厚生労働大臣優良賞 受賞