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DX推進の取り組み

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トップメッセージ

原材料・燃料高騰や少子高齢化による人材不足など、生コンクリート製造業界を取り巻く環境は、大きな変化を迎えつつあります。
そのような環境の中で、私たちは、デジタルトランスフォーメーション(DX)の実現を通じて、「品質第一」の企業理念をさらに加速し、「製造から運搬、販売」までを自社で一貫管理できる強みを生かすことで、更なる品質向上による顧客満足度の向上と、業務効率化による生産性向上・利益向上による事業基盤の強化と、企業成長を実現していきたいと考えています。 代表取締役社長 太刀野 清広

経営ビジョン・
ビジネスモデル

経営ビジョン

当社は「品質第一」を基本理念とし、徹底した品質管理と生産管理のもとに安定した生コンクリートの供給と、製造から販売まで一貫して行うビジネスモデルにより、事業効率化やコストダウンを実現し、様々な顧客のニーズに対応し、お客様に信頼される企業となることを目指していく。
また、絶えず新しい技術を開発・導入することで、生産性向上や企業成長にも取組むとともに、高い顧客満足度や社員のクオリティを強みとして、事業環境や顧客ニーズの変化などに、常に適切に応えていく企業を目指す。

ビジネスモデルの
方向性

弊社の強みである、製造から販売まで一貫して行うビジネスモデルを強化し、継続的な生産性向上と、品質の維持・向上により、事業基盤の強化を図るとともに、様々な顧客ニーズに即した高品質な生コンクリートの提供による、顧客満足度の向上と企業成長を目指す。

情報処理技術の
活用の方向性

当社はDX推進に向けて、デジタル技術を活用した業務効率化による生産性向上を実現するとともに、データの利活用・分析によるさらなる生産性向上・品質向上施策を実施していきます。

  • 紙のデジタル化とデジタル化した情報のデータベース化により、受注から納品までの業務プロセスのスの自動化を実現し、業務の非効率解消を図っていきます。
  • 受注から納品までの生産管理に必要なデータを集約・統合することで、リアルタイムでのデータ利活用環境を構築します。
  • データ利活用環境の確立により
    • 受注時の配送計画の精度向上や、出荷時の配送状況をリアルタイムで把握することで、出荷時の配送管理を最適化します。
    • 注文から納品までの各工程で、品質を保証する仕組みを確立するとともに、データ分析結果を品質保証にフィードバックする「品質管理サイクル」を確立します。

DXに取り組む背景

当社が属する生コンクリート製造業界においては、原材料や燃料価格の高騰、少子高齢化による労働力不足、物流2024年問題による輸送費の上昇、および経済の低迷や景気後退による民間での建設需要の減少にともなう出荷量減少、収益圧迫などがビジネス上の脅威となっています。

一方で、製造プロセスや配送管理のデジタル化によるコスト削減や効率化が期待されており、DX実現に向けた業界機運も高まっています。
このことが、前述の脅威の克服に向け当社がDXに取組む大きな契機となっています。

DX実現のための
具体的戦略

代表取締役社長が主体となり、金融機関等の外部の支援者やDXサービスの提供者と連携しながら、DX情報を収集し、社内での検討・協議を深め、当社のDX戦略に最適なデジタル技術の導入を進めていきます。

基本方針

紙の電子化と業務プロセスの自動化による(当座の)非効率業務の解消。

生コン生産管理データ一元化による受注から納品までの業務プロセスの標準化・最適化。

データの可視化・分析による配送管理の最適化。

品質管理の標準化とデータ可視化・分析による継続的な「品質管理サイクル」の確立。

施策 01

紙の電子化と業務プロセスの自動

施策内容

受注から納品までの紙帳票、Excel管理の情報をデータベース化し、既存システム(出荷管理、品質管理)とのデータ連携により業務プロセスを自動化。

活用するデジタル技術

紙の電子化、電子化した情報からのデータベース構築、既存システムへのデータ入力・連携を自動化のため、OCR機能付きRPA、PDF編集ツール、ノーコード・システム開発ツールを活用。

施策 02

生コン生産管理データの一元化

施策内容

新たにデータベース化したデータと、既存システム(出荷管理、品質管理)のデータを含む受注から納品までのデータを集約・統合による一元化。

活用するデジタル技術

既存システムのデータと、ノーコード・システム開発ツールで作成したデータベースのデータを収集・集約・統合により、受注から納品までの生産管理データを一元化するためにクラウド型ETLツールを活用。

施策 03

配送管理の最適化

施策内容

過去の配送計画や出荷実績の分析による配車計画の精度向上と、輸送車両の位置情報による出荷時の配送管理の最適化。

データの利活用

生コン生産管理データ一元化により蓄積された、受注データ、工場割当データ、配送計画データ、出荷データ、納品データなどから配送リソース・配送先・納品時間の一覧化や、過去の配送データから、車両稼働率・回送パターンなどを分析することで、現場順序の最適化、車両回送ルートの仮シミュレーションによる配送計画の精度向上を実現する。

GPS付き無線機から収集した輸送車両の位置データと、出荷管理システムとの連携により、出荷時の配送状況をリアルタイムで把握、出荷時の配送計画の最適化を実現する。

活用するデジタル技術

過去の配送計画と出荷実績、注文データなどの分析・計算にもとづく配車計画作成のためにBIツールとノーコード・システム開発ツールを活用。

出荷時の輸送車両の位置情報を取得、既存の出荷管理システムと連携することで、出荷時の配送管理をリアルタイムで実施するために、GPS付き無線機の導入。

施策 04

品質管理の標準化とデータ可視化・分析による品質向上

施策内容

品質データの可視化・分析により、受注から納品までの各工程での品質保証の仕組みの作り込みと、継続的な品質保証の仕組みの改善による「品質管理サイクル」の確立。

データの利活用

生産業務の一元管理により蓄積された配合報告データ、原材料を含む品質検査結果データ、出荷実績データ、納品データなどを可視化し活用することで、受注から納品までの各工程での品質保証の仕組みを作り込み、品質データの分析から得られた情報を品質保証の仕組みにフィードバックすることで、継続的な品質向上を実現するための「品質管理サイクル」を確立する。

活用するデジタル技術

配合仕様、配合設計、原材料/生コンの品質検査データなどを可視化して、受注から納品までの各工程における品質保証の仕組みを作り込むために、BIツールを活用。

品質関連データの分析により、工程ごとの品質保証の仕組を向上するためのフィードバックを行う「品質管理サイクル」の確立に向けてBIツールを活用。

実現に向けた
ステップ

戦略実現に向けては、各時期において下記の指標の達成を目指す。

2026年:紙の電子化と業務プロセスの自動化

紙・帳票の電子化と電子化した情報のデータベース化完了。

データベースを活用して、既存システムへの入力・データ連携の自動化運用開始。

2027年:生コン生産管理データの一元化

紙の電子化により作成したデータと既存システム(出荷管理、品質管理)のデータによる統合データベース構築完了。

2028年前半:過去実績や予測による配送計画の最適化

BIツール、GPS付き無線機の導入完了。

BIツールによる分析・予測にもとづき、ノーコード・システム開発ツールによる配送計画の運用開始。

位置情報データと既存システム(出荷管理)との連携による出荷日の配送管理運用開始。

2028年後半:品質管理の標準化とデータ可視化・分析による品質向上

BIツールによる品質データの可視化・分析による品質管理の運用開始

DX推進のための
体制/人材育成・
確保

体制

実務執行総責任者である代表取締役社長の主導のもと、業務部門のリーダーと連携しながら業務横断でDXを推進していきます。
加えて、専門性の高いデジタル技術の活用に際しては、社外の専門家やベンダーなどとの協力が不可欠となるため、金融機関等との連携により外部コンサルを活用して体制を強化するとともに、取り組みの継続性を確保することで、社員全体のITリテラシーをさらに高めていきます。

人材育成・確保

実務執行総責任者である代表取締役社長の主導のもと、既存の社内システムや、最新のデジタル技術についての教育を行うとともに、ITサービスの提供者など外部からの支援を活用して、業務知識とデジタル技術の双方に精通するDX人材の育成を図っていきます。